このシリーズは結構読んでいる

それは、

非正規介護職員ヨボヨボ日記――当年60歳、排泄も入浴もお世話させていただきます 単行本

です。

サクッと内容紹介

「介護職は最後の手段」
それでも私が続けるワケ
介護職員が立ち尽くす
老いと死の現場


――それは想像を超えた風景


介護の世界は想像をはるかに超えた、汚く危険で、きつい世界だった。
次々とマイナス面を掲げることができる介護の仕事、それなのに私は今も介護ヘルパーを続けている。
だからといって、この仕事に生きがいを感じ始めた、なんてことはまったくない。
最後まで読んでいただければ、なぜ私がこの仕事を続けているのか、少なからずご理解いただけるのではないかと思う。
――本書は、介護現場の末端で見つめ続けた「老い」と「死」のドキュメントである。



●はじめにより●
介護職は最後の手段、という人がいる。
どうしても仕事が見つからない場合、仕方なく就く職業という意味だ。
私はハローワークの紹介で半年間、介護職員養成スクールに通い、修了後56歳で介護の世界に入った。クラスには70歳の同級生もいて今でもつきあいがある。
それ以前は、デザイン事務所、建設コンサルタントの役員、環境商材の施工会社経営などさまざまな仕事をやってきた。居酒屋2店舗のオーナーだったこともある。広告代理店で広告取りの営業もした。自作の絵画を売って生活していた時期もある。
つまり、多くの職歴や失敗を経て仕方なくこの仕事に就いたわけだ。
この業界では、いちばん下っ端に属し、利用者のお世話係程度の仕事だ。キャリアもまだ4年で、未熟な私が介護について述べるのは甚だおこがましい。それでも底辺から見えてくる景色を私なりにお伝えしたい。


●もくじ●
まえがき――想像をはるかに超えた景色
第1章 流れ流れて、介護職員
某月某日 「さっさとやれよ」:介護ヘルパーは奴隷か?
某月某日 隠す老女:隠したことすら忘れてしまう
某月某日 人間不信:裏表のある人
某月某日 相性:どうしても好きになれないタイプ
某月某日 養成スクール: 70歳の新入生
某月某日 「ここ絶対やめたほうがいい」:面接担当者はそう言った
某月某日 タブー: 「暗黒の時代だったのよ」
某月某日 夜勤のほうが好き:真夜中の入居者たち
某月某日 不思議な体験:入居者が亡くなって…
某月某日 モンスターファミリー:私の財産になった「笑顔」

第2章 私の〝ホ〟がない生活
某月某日 セクハラ: 〝夜〟と〝アッチ〟の話
某月某日 ヨボヨボ:射し始めた光の中に
某月某日 濡れ衣:人の噂も四十九日
某月某日 お葬式:泣く職員、泣かない職員
某月某日 ホがない一日: 「いいや、なんもせんかったよ」
某月某日 職業病:お年寄りが気になって仕方ない
某月某日 毎日、死化粧: 100歳のつぶやき
某月某日 自慢話: 「個人の尊厳と価値」を守るために
某月某日 占い師:なぜ占いが当たるのか?

第3章 すぐ辞める人、まだ辞められない人
某月某日 ズルイ仕事:よい施設の見分け方
某月某日 1週間で辞めた: 「僕、無理な気がします」
某月某日 口癖:ありがとうの人、ごめんなさいの人
某月某日 赤ちゃん言葉:子ども扱いの弊害
某月某日 意地悪:ターゲットはいつも若い女性職員
某月某日 なぜ逃げる:ただ逃げたかった
某月某日 ババアは盗む、ジジイは…:男と女は脳の構造が違う
某月某日 寄せ書きの涙: 「私、いい人? 」
某月某日 羞恥心:まるで女学生のような
某月某日 嘘のテクニック: 「あんた、泥棒なの? 」

第4章 底辺からの眺め
某月某日 失禁とプライド:励ましの作り話
某月某日 3大欲求:最後の晩餐を何にするか
某月某日 ×××に刺青:人は見かけによらぬもの
某月某日 奇妙な訪問者:認知症か、それとも…
某月某日 施設選び:入る側と受け入れる側の視点で
某月某日 コロナなべの中には:思いもよらぬ逆転現象
某月某日 「先生」と呼ばれて:ホラとホラの間に

あとがき――それでもなぜ続けているか


【発行】三五館シンンャ 【発売】フォレスト出版

 

もうこのシリーズは、私も結構読んでいると思う。

年配の方がリアルな職業体験を本にした生の声が聞けるのが面白いのよ。

こういう本は、ついつい読みたくなるだよね。

今回は、介護従事者の体験で、内容も面白い。

特に、介護は、誰もが経験するかも知れないだけに興味があるよね。

推しときます。

 

非正規介護職員ヨボヨボ日記――当年60歳、排泄も入浴もお世話させていただきます