太田目線

それは、

芸人人語 

です。

サクッと内容紹介

私の飯の種は、自分も含めた「人の失敗」だ。芸だけで食べていくことに必要なのは、「一生恥をかく」という覚悟だ――。
連載時から話題沸騰のコラムが、ついに書籍化!
・2019年5月12日「毎日新聞」読書面に掲載
・2019年5月13日「朝日新聞」一面、「折々のことば」に掲載


「芸能界の薬物」「表現の自由」「大衆とテレビ」から「女帝とコロナ」「戦後レジーム」「菅首相誕生」まで、
話題となった出来事を取り上げながら、人間社会の深層を考える。
いじめも政治も漫才もコロナも相方の田中も、世の中のあらゆる事象は、すべてつながっている――。
珠玉の言葉満載! 朝日新聞天声人語」よりも深くて鋭い! 渾身の20編。

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芸だけで食べていくにはどうすればいいだろうか
おそらく日本中の「芸人」と名乗る人間が毎日切実に考えていることだろう。「芸人」だけではない。「音楽家」も「画家」も「文筆家」もそうだろう。「人が食べる物を育てて売る」や「人が日常的に必要とするものを製造して売る」など「それが無ければ死んでしまう」といったことではなく、「表現したものを売る」という、つかみ所のない、ふわふわしたことを生業とする人々は、皆、一生「食いっぱぐれる」かもしれないという不安と付き合い続けなければならない。
私自身、今は何とか仕事が成立しているが、明日失業しても不思議ではない。ぱったり仕事がなくなる可能性なんていくらでもある。逆に言えば、仕事が成立し続けていることの方が奇跡的だ。
芸人は客から「笑われる」ことで生きている。「笑わせてる」という自負がある芸人もいるだろうが、少なくとも私は笑われてここまで来た。私の飯の種は、自分も含めた、「人の失敗」だ。基本は「すべった転んだ」だ。
(「五 芸人」より)

■目次

一 言葉/二 罪/三 形/四 存在/五 芸人/六 表現/七 テレビ
表現の自由/九 笑いといじめ・1/十 桜と薬/十一 笑いといじめ・2
十二 偶然/十三 恐怖/十四 科学的/十五 ステイホーム/十六 間
十七 無責任/十八 真夏の太陽/十九 闘う政治家/二十 覚悟

 

太田光さんの毒下満開の芸人とは、こういうものだ的な事を天声人語風にまとめた本なんだけど、読み応えは十分あるよね。

それだけ、気になるのよ太田光さんはね。

推しときます。

 

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