食べたいのが、もしあれなら

それは、

■昆虫食に魅かれる理由は?
生物学者を目指す大学院生だった著者は、あるとき飼育するショウジョウバエを見つめながら「なぜ自分は昆虫に食欲が湧かないんだろう」?という疑問を持ちました。
それ以来食べられる昆虫を調べ、食べては検証を重ねます。やがて「昆虫はおいしい」と悟り、気づけば419種もの昆虫を味見するようになっていったのです。

■人と昆虫のかかわりについて、これまでとこれからがわかる
2013年、国際連合食糧農業機関によって食品及び飼料における昆虫類の役割に注目した報告書が公表されると、昆虫食は未来の食料資源として注目されるようになりました。しかし分野を横断する総合的な研究の場は日本にありません。
著者は昆虫食愛好家らと協力しながら、分野を広げていきます。活動は盛り上がったものの、疑問は残ります。
「研究が進めば、人々は本当に昆虫を食べるようになるんだろうか」?と。
栄養豊富な昆虫をよく食べるラオス農村部で栄養不良が起こっている、という実態を知った著者は、国際協力の分野に飛び込むことに。「昆虫食専門家」として、文化の異なるラオスで試行錯誤する日々。その中で得られた気づきとは<? br>
■虫を食べてみたい人必見の情報も満載
本書に登場する虫たちはイラストレーターのじゅえき太郎さんのスケッチを添え、その生態を紹介。
また「昆虫を食べる前に知っておくべき7か条」を解説するほか、「おいしい昆虫ベスト10」「食べてはいけない日本の昆虫」などの役立つコラムを掲載しています。
さらに、各章末では「魅惑の昆虫レシピ」として、著者おすすめの昆虫レシピを紹介しています。
「本書を読んで『昆虫を食べたい』と思ってくれたら。そうでなくても、『昆虫は食べない』という判断をいったん保留にしてくれたら」そんな著者の思いが詰まった1冊です。

【目次】
第1章 ある日、虫を食べてみた
第2章 虫から広がる世界
第3章 嫌われているのは虫か
第4章 ラオスで私は普通の人になった
第5章 昆虫農家、はじめました

【著者紹介】
佐伯真二郎(サエキ シンジロウ)
昆虫食を通じ、昆虫と人間の関係をより良くする「蟲ソムリエ」の活動を昆虫学からアートまで幅広く続ける。
現在はラオスに滞在し、ラオス農村部の栄養と所得を改善するため、昆虫養殖普及の技術開発を担う。
これまで419種の昆虫を味見して記録、味の昆虫図鑑を作ることが次の目標。
2015年神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学。2014年よりNPO法人食用昆虫科学研究会理事長。

 

もし、日常が普通に昆虫を食べる習慣になったら、どうする。

そんな昆虫食をテーマにした本なんだよね。

日本でも、コオロギやバッタはメジャーだけど、ゴキブリを普通に食べる国も普通にあるだよね。

流石にゴキブリは抵抗あるが、コオロギは食べてみたい気がするだよね。

推しときます。

 

おいしい昆虫記 (Natsume-sha Science)

おいしい昆虫記 (Natsume-sha Science)

  • 作者:佐伯 真二郎
  • 発売日: 2020/09/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)