それは、
ユリイカ 2020年9月号 特集=女オタクの現在 ―推しとわたし― (日本語) ムック –
です。
サクッと内容紹介
わたしたちとその愛
“わたしたち"にとって「オタク」であるとはどういうことか、それはなにを語らしめ、どのような自己を導いてみせるのか、そこにはなにか謎のようなものはあるのか。愛着と嗜好をめぐって織りなされるオタクという(/としての)主体のテーゼ。
目次*
❖インタビュー
ハッピー・ゴー・ラッキー――今日もオタクは生きている/ つづ井 聞き手・構成=青柳美帆子
❖詩
きみ推し/ 最果タヒ
❖推しとわたし
推しと俺/ 悠木 碧
推しと萌えとオタクと女/ 王谷 晶
推し依存症/ 綾奈ゆにこ
推しと二次創作をめぐる断想/ 隠岐さや香
❖推しの倫理
君に会いたい――コロナ禍下の女オタクである私と君と/ 金巻ともこ
孤独にあること、痛くあること――「推す」という生き様/ 筒井晴香
「推し」を語るとは何か――あるいはマキさんの輝く日常/ 橋迫瑞穂
〈消費者フェミニズム〉批判序説/ 水上 文
❖女/オタクの履歴
呼ばれた名前で/ 岡田 育
怖いと思うのはもうやめた/ 川口晴美
魂のお宅訪問/ 松澤千晶
あなたもまた消費される身体になる/ 木上芙実子
腐女子はバッド・フェミニスト(?)/ 柳ヶ瀬 舞
❖オタクという性と主体
〈私〉の性的主体性――腐女子と夢女子/ 吉澤夏子
オタクに男女はあるのか――ジェンダーの桎梏を超えて/ 佐倉智美
女オタク*――「オタク」をクィア的実存から読み解く/ 古怒田望人/いりや
オメガバースを読む――乱反射する欲望と現実/ 高島 鈴
❖マンガ
SPECIAL DAY/ 真田つづる
❖鼎談
〈女オタク〉とは誰のことか――私的領域と公共性/ 田中東子 ひらりさ 中村香住
❖女オタクは行動する
二〇二〇年の「801ちゃん」/ こじま(801ちゃん)
審神者なるものは過去へ飛ぶ それは歴史の繰り返し/ 汀 こるもの
彼女たちの「願わくは同好に頒(わか)たん」/ 橋本麻里
「オタク」の私と「オタクではない」小説/ 柳川麻衣
感想を書く職業/ 哉村哉子
❖書き手としての女‐オタク
のがれること・つくること・つながること/ 田中東子
批評――オタクと推しを繋ぐ言葉。/ 西森路代
オタク女子たちが「自重」してきたもの――ネットマナー、半生、夢小説/ 青柳美帆子
私たちは帝国だったんだけど、とはいえ私はストームトルーパーにすらなれないかもしれない――『スター・ウォーズ』とファンガール/ 北村紗衣
❖不可視化されないために
女オタクが衣装を着て創り出したアンサー/ ちゃんもも◎
或る女おたく「おれ」/ 西田 藍
女性を眼差すオタク女性の葛藤と希望/ 卜沢彩子
女/オタクという多重する経験を生きること。創作を通してアイデンティを語ること。/ 近藤銀河
❖「女ヲタ」の現在
「女が女を推す」ことを介してつながる女ヲタコミュニティ/ 中村香住
アイドル研究する女ヲタのまなざし――えりぴよの視線の先へ/ 上岡磨奈
「イケメン」な女性アイドル――工藤遥試論/ 青田麻未
❖世界の外側に向かって
白球を追いかける人、を追いかける人/ 高山羽根子
パブリック・イメージ・アンリミテッド/ ニイマリコ
バンギャルの見られ方――自意識過剰な闇のゆくえ/ 藤谷千明
ヲタ活盛りのテクノロジー/ 久保友香
❖ジャンル基礎研究
女子大生にみるアニメ・ゲーム系オタクとアイドル系オタクの象徴闘争/ 片岡栄美
同人誌という曖昧な輪郭――女性向け二次創作の現在地/ 石川 優
曖昧な「乙女」たち――乙女ゲームにおける両義性/ 小出治都子
❖わたしたちの物語
短歌とBLの間で/ 松野志保
『星矢』オタク、オリンピアに立つ/ 藤村シシン
花道が続いていなくても/ 麦島汐美
アイドルを看取るという時代へ/ 山野萌絵
❖女オタクのアルケオロジー
私と彼女たちの物語/ 小澤京子
嶽本野ばらとアウグスティヌス――乙女と内に秘められた過剰の美学/ 横田祐美子
アートの魅力を女子目線で再発見!――一六―一七世紀イタリアにおける女性の美術鑑賞/ 古川 萌
❖連載
私の平成史 8/ 中村 稔
❖モノ・ローグ mono.logue*11
心の穴/ 菊地信義
❖詩
蜜蜂の羽音――岡井隆のための誄歌/ 石井辰彦
❖今月の作品
千種創一・為平 澪・河上 蒼・鳥居橋萬福・義若ユウスケ・かるべまさひろ/ 選=和合亮一
❖われ発見せり
封筒、その長方形にのって/ 汐入憂希
表紙イラストレーション cover illustration = カシワイ
今回のユリイカはディープです。
女ヲタ世界全開で読み応えありです。
好きな事して欲望で良いじゃないかと思う、女も男もそうですが。
ただ、犯罪だけは駄目だよ。
そうでなければ、ヲタはご褒美みたいなもんです。
推しときます。